マーロウ図書室

本の感想など人知れず語る部屋

かくして殺人へ。

著者:カーター・ディクスン
訳者:白須清美
ヘンリ・メルヴェール卿シリーズ
約290頁
創元推理文庫

初めて書いた小説がヒットした女性が、
脚本家として呼ばれた映画撮影所で、
数々の危険な目に遭うお話。

密室やトリック、怪奇性は無しです。
その代わり、ラブコメ的な要素があって
登場人物たちの関係が面白いなと。

とはいっても、
ミステリー部分もなかなかで、
上手い具合に視点をずらしておいて、
最後にH・Mが正解を述べるみたいな。
「ワシは、最初から知ってたぞ、
お前ら、そんな事も気が付かなかったか」
の様な上から目線で。

それと、
作中に何度か出てくる二人組の凸凹コンビが、
なかなかいい味出してます。
きっちりいい仕事もしてるし、
マーロウ的には今作中のMVPですな。

そんなこんなで、
なかなかに面白い作品でした。
読み易さもよろしいかと。

*マーロウ満足度指数*
★★★★★★★★★★+

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月明かりの男。

著者:ヘレン・マクロイ
訳者:駒月雅子
約350頁
創元推理文庫

ウィリング博士シリーズ2作目、
大学の研究室で教授が殺されるお話。

序盤から、
これでもか!!と言うくらいの、
ミステリー要素てんこ盛りで掴みはOK。
巧みな文章に、
様々な伏線で謎が持続されていくので、
終盤までモチベーション下がらず。

うん、面白い。

舞台が第二次世界大戦直前で、
それが重要な部分にもなっているので、
多少、その辺の時代背景が分かっていれば
面白さUPかなと。

科学や心理、心霊なども絡めてくる部分も
なかなかやるなと。

これは、
傑作じゃなかろうか。

*マーロウ満足度指数*
★★★★★★★★★★

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詩人と狂人たち。

著者:G・K・チェスタトン
訳者:南條竹則
短編集全8編
創元推理文庫

ガブリエル・ゲイルという画家で詩人の
不思議な男が探偵役のお話。
ブラウン神父とは若干違った感じです。

他人とは違った目線で
物事を見ているゲイルが、
狂人を見抜いて謎を解くといった流れですかね。
内容は、チェスタトンらしく
哲学的、思想的な部分が多々あり難解です。
それに、短編なので展開が速く
ちょっと考えないと理解できない場面も。

でも、
なかなか面白いんですな、これが。
ブラウン神父の様な
トリックや奇抜さは無いですが、
ゲイル自信の不思議さと、
それぞれの話が繋がった全体の流れ、
で、最後にそう来たか!!と言う構成。

いいんじゃないですか。
人を選ぶのは必至でしょうがね。

*マーロウ満足度指数*
★★★★★★★☆☆☆

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